ブログ版/不動産業界の歩き方
「不動産業界の歩き方」管理人によるブログ版の業界解説書。不動産仲介業の現状と動向を解説します。不動産業界への就職や転職を目指す方、新人の方、必見の不動産ブログ!
不幸の相乗効果
199×年のある日・・上司と中古マンションの一室をを見に行くことになりました。上司の先輩が所有している物件です。車で現地に向かいながら、私は上司の先輩にあたる人物の話を聞きました。

上司の先輩は数年前に会社を辞めていました。退職後は、離婚して家族も失い、体も壊したようです。それなりに知人もいたとは思いますが、会社を辞めると人間関係も切れてしまうものです。

おそらくは肉親も、友人も、知人も、誰も連絡をしなかったと思います。異臭に気がついたのは近所の住民でした。管理人を呼び、管理人は警察へ連絡しました。死後2週間は経過していたようです。

そんな話を聞き終えた頃、現地に到着しました。鍵を開けて室内に入ると、事故物件に共通する雰囲気はありました。先入観で感じる雰囲気かもしれませんが、湿った雰囲気というか暗いというか・・

リビングのカーテンを全開にして室内を見渡すと、フローリングに『く』の字に似た染みがありました。遺体から出る脂や水分です。おそらくは、体を『く』の字に曲げて、苦しんでいたのだと思います。

室内には生前に使用していた生活用品や家具がありました。どうするつもりか上司に聞くと・・『別れた奥さんは引き取る意思がない』とのことでした。まぁ、夫婦なんて別れてしまえば他人です。

故人にはいろいろ借金も残っていたため、誰も相続せず、上司も任意売却で動くか検討しましたが、結論をいうと競売になりました。事故物件ということもあり、数百万で業者が競落したようです。

今でも、そのマンションの近くを通ると思い出します。なんだか他人事とは思えません。もし・・自分も一人寂しく、『く』の字になって死ぬとしたら、その時に何を思うのかな。・・考えると怖いですね。

私が新人の頃、『離婚して一人前』と教えてくれた上司は首を吊りました。不幸って相乗効果がありますね。たとえば、『失業』と『離婚』と『死』の三つは連動しますよ。・・今が幸せな人も・・ご用心。
敗北感
私は若い頃から早食いで大食いでした。何を食べに行っても注文する時は大盛でした。40代の現在でも、宅配ピザのLLサイズを食べた直後にラーメン1杯くらいなら楽勝で食べる自信があります。

そんな私ですが・・ずいぶん前のことです。仕事が忙しく、気がつけば社内に残っているのは賃貸担当のオバサンと私の2人だけでした。時間も遅いので、『もうそろそろ帰ろうか。』という事になり・・

一緒に駅まで行ったのですが・・腹も減ったのでラーメン屋に寄ることになりました。私も賃貸担当のオバサンも同じようなラーメンを注文したと記憶しています。ネギチャーシュー麺だったかな。

夜遅くまで働いて空腹だったため、私はハイスピードで食べ始めました。半分位食べた頃、向かい側に座る賃貸オバサンを見ると・・もう食べ終わった後で煙草を1本吸い終えるタイミングでした。

私は、(うっ!・・速い!)と思いました。賃貸オバサンは私に、『いいのよ。・・ゆっくり食べて。』と言いましたが、その人の性格から推測すると、(いつまでチンタラ食べてんのよ・・)と思ったはずです。

50代の女性を相手に・・完全なる敗北・・完全に子供扱い・・早食い自慢の私が大差で負けました。しかも私はハイスピードで臨みましたが、相手は自然体のマイペース・・上には上がいますね。(笑)
リスク回避3
信頼と安心を語る不動産会社は多いです。しかし仲介会社の場合は・・他社の物件を仲介したり、自社の物件を他社が仲介したりします。売主・買主のトラブルが業者同士の代理戦争になる事も・・

トラブルや紛争で勝つことが『信頼と安心』であると考える武闘派もいると思いますが、トラブルを未然に防ぐほうが重要です。物件は細かく調査しても、取引業者を調査する事は少ないのでは?

日本全国の業者を細かく知る必要はありませんが、地元エリアの業者に関しては注意深く観察し、問題のある業者は警戒すべきだと思いますよ。自社の顧客にリスクを負わせない事が安心では?

私は自分が担当した地域にある暴力団事務所を10ヶ所は把握しています。いわゆる『知っていれば買わなかった』という理由で損害賠償請求された例がありますので用心しているわけですが・・

結果的には、顧客を守る・・顧客にリスクを負わせない・・安心できる・・となるわけです。 (自画自賛) 同業者に対しても観察を怠りません。悪質な業者を記憶するのは当然ですが、こんなことも・・

他社の物件を案内する事になり、物元業者の社長が電車で鍵を届けてくれました。案内結果は申込には至らず、物元業者へ鍵を返却に行くと、『ダメだったの?電車代を損した』と言われました。

そんな事を言われたら普通は怒りますよね。私は神に感謝しましたよ。(助かった・・)ってね。(笑) その業者の社長さんは、自分が非常識で愚か者であることを無料で私に告白してくれたのです。

案内して決まらないのは日常茶飯事です。それで電車代を損したと同業者に言えばどうなるか?当然、笑われますし噂になります。それを予想できないくらい頭が悪い者との取引は危険ですよね?

そんな会社の社有や専任物件に客付けして・・契約後に雨漏り・その他のトラブルがあった場合、誠実な対応は期待できません。開き直ったり逆ギレするのでは?・・不安で取引などできませんね。

その出来事のおかげで、私のブラックリスト(永久取引禁止リスト)に1行増えました。自分の顧客を守ること・・その概念は人それぞれです。もしかしたら、私の考えは間違っているかもしれません。

私が水面下で行う危険回避は顧客には見えません。顧客はリスクを回避した事も知らず取引を終えるので、そのことで感謝されたことも信頼されたこともありません。それで良いと思っています。

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