ブログ版/不動産業界の歩き方
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倒産
倒産に関しての話を希望するメールをいただきましたので、今日は「倒産」の話。私が修行していた地上げ屋は、バブル崩壊後に倒産しました。「若かりし頃」で記載した会社です。私が任されていた支店を閉鎖した頃の続編です。

本社に営業部の責任者としての椅子は用意されていました。ある程度のリストラをして、少数精鋭のメンバーにて再スタートした頃です。会社は社員の給料から控除していた「社会保険料・厚生年金」を滞納していたため、国民保険に切り替えた記憶があります。そんな時期に債権者からの申し立てで、会社の車や社内の応接セット・美術品等が差押えられました。ペタペタと張り紙をされましたが、こちらもプロですので、驚きもしませんでした。

会社の社有物件を売却する時は面倒でした。いろいろ登記されているので、抹消手続きの段取りに時間と金がかかりますからね。給料日に給料がでる事はなく、最高3ヶ月位は溜まりました。その時は、社員の半数は逃げるように辞めていきました。会社には毎日のように「特別配達郵便」が届きます。裁判所からの通知です。

夜は社長と債権者を回りました。ほとんど組事務所です。手形のジャンプが目的です。いろいろな組事務所に手形の処理で回りました。金利を入れる事はできず、手形の額面に金利を上乗せし、期日を延長したものと差し替えるのです。相手も怒ります。「無事に帰れるのかな・・」と思いながら同行する毎日でした。

帰りに「レストランで夕飯でも食っていくか・・」と言われた時は、「弁当でも買って、帰ったら花札でもしましょう。」と答えました。夜も寝付けないようでしたので、深夜まで花札して過ごしました。競売では名の通った社長でしたので、憧れていましたし、恐れてもいましたが、最後の頃は父親のように慕っていました。

来るべき日は来ました。新聞にも載りました。倒産と言っても『銀行取引停止』になっただけで、逆に少し楽になった感じがしたのですが、その後、本社ビル等の社有物件は全て競売にかけられ、社長は糖尿病が悪化し、他界しました。「勉強させていただき、ありがとうございました。」と言う機会を逃し、今でも悔やんでおります。

倒産・・・それは、経営者が血の小便を流し、夜も眠れない日々を過ごし、もがき苦しむ過程を経て、最終的に手形を不渡りにしてしまった結果をいいます。資本金なしで会社設立できる時代ですが、経営とは甘くはないようです。

では、また明日。

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