ブログ版/不動産業界の歩き方
「不動産業界の歩き方」管理人によるブログ版の業界解説書。不動産仲介業の現状と動向を解説します。不動産業界への就職や転職を目指す方、新人の方、必見の不動産ブログ!

フルコミッションの不動産仲介営業職を募集!
出世
不動産業界で働く人の中でも、会社員としての出世を望む者は少なくありません。そんな人達を否定も肯定もするつもりはありませんが、「私の考え方」みたいな事を書いてみます。何かのヒントになれば・・との思いです。

人生・・という時間は限られていて、その時間の過ごし方・使い方で「得られる事」は限られています。時間の使い方のバランスを崩せば偏ります。例えば・・仕事だけに人生を賭ければ、それなりの結果が期待できますが、犠牲も伴います。家族と過ごす時間=思い出も少ない事でしょう。

不動産会社でも、管理職を目指すなら、それなりの犠牲はあります。やはり「長時間労働」や「精神的な負担増」によるリスクです。あらゆる角度から努力して出世した時に、家族から祝福されるかどうかは保証されません。

出世のために仕事中心となり、子供の運動会も入学式も結婚記念日も何もかも・・全て省略し、仕事だけをしてきてた・・それが家族のためだとしても家族は理解しません。・・結果的に、寂しさから奥様が浮気してたりしたら、何のために仕事してきたのか?・・なんて悩む事になりますね。

バランスが重要なのです。昔は、「お父さんは家族のために、お仕事しているのよ」と、お母さんは子供に言い聞かせました。家族は皆、お父さんを尊敬していた時代もあったのです。しかし今は・・。

お父さんは仕事ばかりしている・・どうせ家族の事なんか考えていないんでしょ・・いつもいないし・・何も言ってくれないし・・なんて事になってたりします。会社での苦労なんか、家族は理解しませんよ。見ていないのですから。

何もかも上手くやるのは難しいです。仕事も真面目に・・家族と過ごす時間も大切に・・そうゆうバランスを保たないと、どちらかに問題が発生します。不動産業界の営業職は長時間労働の傾向があります。家族との時間を犠牲にする人が多く、離婚率も高いです。

あなたが人生を終える間際に、病院のベットにて、「俺は家族に捨てられた・・・家族のために生きてきたのに・・・でも、出世はしたのだ・・定年前には、部長代理までなったのだ・・・部長代理だぞ・・・」と思いながらのご臨終だとしたら、納得できますか?

動く境界石
当然の事ですが、土地の境界石は動きます。もちろん生き物では無いので自らは動きません。何らかの力が加わって動くのです。

所詮、人が土に埋めた石です。信じるほうが問題です。境界石を足で蹴ると少し動くケースもあります。地盤が緩んでいるせいなのか?地中で折れてしまっているのか?このような境界石は、手で引っ張れば簡単に引き抜く事ができます。

不動産の仲介業者としては、境界石の確認をするのは当然ですが、境界石が「設置した当時と同じ位置にあるとは限らない」と思っていたほうが良いですね。新たに測量してみても、ピッタリ同じ・・というケースは少ないのです。

境界石が動いてしまっている場合、「動いてしまった」という証拠がないと、土地の面積が増減してしまいます。不動産売買を行う際には売買金額にも影響します。土地価格の高い地域なら、古い測量図を根拠に売買するとトラブルになる事もあります。

昔の話ですが、物件の隣接地に住む人からクレームがあり、建売住宅の建築工事現場に行ったところ、境界石が引き抜かれて転がっていたのです。

工事している人に聞くと、「工事するのに邪魔だから抜いた。後で元に戻しておくから大丈夫」との事。隣地の人も転がっている境界石が元の位置に戻るか心配顔・・当然です。

『確か・・この辺だったな・・』なんて感じで元に戻されても困るのです。その時は測量士を呼び、キチンと元の位置を計算して埋設をしました。もし、隣接地の人から電話がなければ、私も気がつかなかったと思います。

土地所有者に断りもなく、勝手に境界石を抜いたり戻したりしているケースは沢山あると思います。・・自分が任されている物件の中に、そのような物件があるかも知れませんよ。ご用心。
完璧な調査など無い
不動産売買の仲介という仕事を長くしていますが、最近になって気がついた事があります。

物件を売買する際は、重要事項説明に関する調査をしますが、その調査を完璧にできるのは神だけである・・という事です。宅地建物取引業法で定められた「説明すべき事項」は、最低限の説明義務です。その説明範囲や項目は年々増えています。

しかし、そのレベルで調査をしても万全とは言えません。何故なら、法務局に備え付けられた「地積測量図」や「公図」にも間違いがある事はありますし、役所で調査する際も、担当者により説明が違ったりする事があります。

土地の取引では、目に見えない部分まで説明しなければなりません。地面の中です。ガスや水道管、埋蔵物、産業廃棄物、土壌汚染・・・実際に掘り起こすのではなく、ガス会社や水道局、役所へ調べに行くわけですが、配管図に記載の位置と現況に違いがある事だってあります。

調べていくうちに、新たな疑問点が発生し、その疑問を解決しようとしていると、また新たな問題点を見つけてしまう・・というふうに、無限に広がっていくのです。全ての不安要因を排除する事はできないのです。

コストの問題もあります。低額の物件で1週間も調査をする事はできませんね。ビジネスが成り立ちません。しかし、安い物件のほうが複雑な問題をかかえていたりしますので、手間がかかる確率は高いのです。安い物件を買う人は、問題があっても遠慮して苦情を言わない・・わけではありません。逆に苦情が多いのです。

どの段階で納得するか?徹底的に調べるのか?・・それは仲介会社により違いがありますし、同じ会社でも営業担当により差はあります。絶対安心・完璧な調査・・はあり得ませんので、問題がありそうな部分だけ重点的に調査する・・という手法になります。それには知識と経験を積み、プロの勘を養い、リスクを回避するしかありません。

不動産仲介は奥が深いのです。宅建の試験に受かったばかりの新人とベテランの差は大きいのです。新人を潰すのは簡単です。アクションを起す事はありません。アドバイスしなければ良いだけです。新人の取引は、「地雷の埋まった庭で無邪気に遊ぶ子供」と同じです。見ているほうが怖くなります。

ベテランでさえ全ての地雷を除去できるわけではないのです。ただ一つ言える事は、焦らない事、契約を急がない事です。顧客の立場で考えれば、一生に一度の買い物です。営業のノルマ達成期限に合わせた調査では申し訳ないですからね。月末が近いからカンタンな調査・・というのは問題ですよ。
正社員
就職活動をする人の多くが「正社員」になる事を希望していると思います。しかし・・不動産業界で営業職を希望するなら、正社員という言葉に、たいした意味がないという事を理解しましょう。

正社員=福利厚生・退職金・安定・・というイメージですが、それは終身雇用でなければ意味がないのです。社員10人程度の不動産会社で正社員になっても、社会保険や厚生年金は完備してない事が多く、個人で国保や国民年金に加入するのが常識です。

地場業者に就職するのなら、その程度の覚悟は必要です。「今、稼ぐ!」という事が、会社と社員の共通する目的なのです。それ以外の意味など何もありません。

3ヶ月位で人が辞めていく会社の正社員より、大きい会社の契約社員のほうが安定してたりします。不動産の営業職を目指すなら、正社員という言葉に惑わされず、「収入・勤務地」で判断したほうが良いと思います。

就職や転職をする時は、どうしても会社全体を見てしまいますが、長続きするかどうかは、上司の人柄や、職場環境が深く関係してきます。雇用条件が良くても長続きするとは限りません。どんな環境でも生きていける能力を身につけないと運・不運に左右される事となります。

アメリカ映画のワンシーンのように、「お前は今日でクビだ!」と上司に言われる事は少ないでしょう。日本の法律は社員の味方です。でも権利の主張ばかり一人前の人が多いのは、その法律のせいでもあります。

遠くない未来に、日本でも「突然の解雇」が可能になるかもしれませんよ。会社を選ぶ立場か?会社に選ばれる立場になるかは自分次第です。正社員という幻想に惑わされず、実力で業界を渡り歩くのが不動産の営業です。怖いですか?

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