ブログ版/不動産業界の歩き方
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完璧な調査など無い
不動産売買の仲介という仕事を長くしていますが、最近になって気がついた事があります。

物件を売買する際は、重要事項説明に関する調査をしますが、その調査を完璧にできるのは神だけである・・という事です。宅地建物取引業法で定められた「説明すべき事項」は、最低限の説明義務です。その説明範囲や項目は年々増えています。

しかし、そのレベルで調査をしても万全とは言えません。何故なら、法務局に備え付けられた「地積測量図」や「公図」にも間違いがある事はありますし、役所で調査する際も、担当者により説明が違ったりする事があります。

土地の取引では、目に見えない部分まで説明しなければなりません。地面の中です。ガスや水道管、埋蔵物、産業廃棄物、土壌汚染・・・実際に掘り起こすのではなく、ガス会社や水道局、役所へ調べに行くわけですが、配管図に記載の位置と現況に違いがある事だってあります。

調べていくうちに、新たな疑問点が発生し、その疑問を解決しようとしていると、また新たな問題点を見つけてしまう・・というふうに、無限に広がっていくのです。全ての不安要因を排除する事はできないのです。

コストの問題もあります。低額の物件で1週間も調査をする事はできませんね。ビジネスが成り立ちません。しかし、安い物件のほうが複雑な問題をかかえていたりしますので、手間がかかる確率は高いのです。安い物件を買う人は、問題があっても遠慮して苦情を言わない・・わけではありません。逆に苦情が多いのです。

どの段階で納得するか?徹底的に調べるのか?・・それは仲介会社により違いがありますし、同じ会社でも営業担当により差はあります。絶対安心・完璧な調査・・はあり得ませんので、問題がありそうな部分だけ重点的に調査する・・という手法になります。それには知識と経験を積み、プロの勘を養い、リスクを回避するしかありません。

不動産仲介は奥が深いのです。宅建の試験に受かったばかりの新人とベテランの差は大きいのです。新人を潰すのは簡単です。アクションを起す事はありません。アドバイスしなければ良いだけです。新人の取引は、「地雷の埋まった庭で無邪気に遊ぶ子供」と同じです。見ているほうが怖くなります。

ベテランでさえ全ての地雷を除去できるわけではないのです。ただ一つ言える事は、焦らない事、契約を急がない事です。顧客の立場で考えれば、一生に一度の買い物です。営業のノルマ達成期限に合わせた調査では申し訳ないですからね。月末が近いからカンタンな調査・・というのは問題ですよ。

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