

ずいぶん昔の話です。不動産の査定依頼があり、依頼者の家を訪ねると・・小さい一戸建てのようでしたが、隣に新築したばかりのアパートがあり、そのアパートも査定して欲しいとの事でした。建てたばかりなのに、売る理由とは?・・・
その1年前・・「アパートを建てませんか?」とセールスされた・・銀行も紹介された・・銀行は自宅と新築するアパートを担保に融資を承諾しました。不足分は自己資金を投入してアパートを建築・・しかし賃料のほとんどは支払いに消えます。
銀行の融資担当者は、貸せる限界まで貸したい・・アパート建築の営業マンは、資金力の全てを投入させて高額の請負契約を結びたい・・その対象者となった顧客は、全ての財産を担保にして、限界まで融資を受けてアパートを建築したのです。
その後・・依頼者の父が重い病気で入院・・病院への支払いが高額で、このまま払い続けると2年で破産する事になる・・銀行からはお金を借りているが、新築したアパートと自宅を売れば、いくらかは残るはず・・・・という事で査定依頼があったのです。
銀行は、自宅とアパートに担保評価ギリギリまで融資しましたので、それより高く売らないと抵当権の抹消はできません。結論から言うと難しい話でした。依頼者が助かる道は一つ・・入院中の父が2年以内に亡くなればセーフ・・2年以上、生きたらアウトです。
その時は、医者に聞いても、「1年先か?10年先か?分からない」という話でした。医者は長生きさせたほうがガッポリ儲かります。不動産屋の立場としては、お亡くなりになると、売却する理由が消滅します。入院費用が不要となれば売る必要もなくなるわけです。
最終結果ですが・・顧客の父は半年でお亡くなりになり売却の話は無くなりました。限界まで儲けたアパート建築業者・・限界まで融資した銀行・・利益第一主義の者達に、顧客の資産を分析し、あまり無理をさせない配慮を望んでも無理な話ですね。ご用心。
その1年前・・「アパートを建てませんか?」とセールスされた・・銀行も紹介された・・銀行は自宅と新築するアパートを担保に融資を承諾しました。不足分は自己資金を投入してアパートを建築・・しかし賃料のほとんどは支払いに消えます。
銀行の融資担当者は、貸せる限界まで貸したい・・アパート建築の営業マンは、資金力の全てを投入させて高額の請負契約を結びたい・・その対象者となった顧客は、全ての財産を担保にして、限界まで融資を受けてアパートを建築したのです。
その後・・依頼者の父が重い病気で入院・・病院への支払いが高額で、このまま払い続けると2年で破産する事になる・・銀行からはお金を借りているが、新築したアパートと自宅を売れば、いくらかは残るはず・・・・という事で査定依頼があったのです。
銀行は、自宅とアパートに担保評価ギリギリまで融資しましたので、それより高く売らないと抵当権の抹消はできません。結論から言うと難しい話でした。依頼者が助かる道は一つ・・入院中の父が2年以内に亡くなればセーフ・・2年以上、生きたらアウトです。
その時は、医者に聞いても、「1年先か?10年先か?分からない」という話でした。医者は長生きさせたほうがガッポリ儲かります。不動産屋の立場としては、お亡くなりになると、売却する理由が消滅します。入院費用が不要となれば売る必要もなくなるわけです。
最終結果ですが・・顧客の父は半年でお亡くなりになり売却の話は無くなりました。限界まで儲けたアパート建築業者・・限界まで融資した銀行・・利益第一主義の者達に、顧客の資産を分析し、あまり無理をさせない配慮を望んでも無理な話ですね。ご用心。

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