ブログ版/不動産業界の歩き方
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リビングドア
ある中古マンションの前を通るたびに思い出します。たしか今頃の季節でした。査定依頼の電話があり、売却理由をお聞きすると、『相続物件ですが誰も住まないので処分したい。』とのことでした。

被相続人(故人)の死因は自殺でした。後日、私は査定のために現地へ行きました。物件は中古マンションで室内に入ると薄暗く感じましたが、まぁ、人の住んでいない部屋は暗く感じるものです。

依頼人は立会いをしなかったので、時間をかけて室内を拝見できました。荷物の大半は処分されていましたが、室内に残っている物を見ただけで、故人の人生について多くの事が分かりました。

相続人の話と、室内に残された物から得た情報を総合すると・・故人は一流大学を卒業後、安定した職業につき、子宝にも恵まれ、比較的良い暮らしをしていた。やがて子供は成長して家を出た。

定年を迎えた頃に妻と離婚した。子供達は所帯をもち遠方に住んでいたためマンションで一人暮らしとなり、週に何日かはホームヘルパーのお世話になっていたが、一人で過ごす時間が多かった。

ある日、リビングドアに紐をかけて人生を終えた。翌日にはホームヘルパーの人が合鍵で室内に入り発見した。・・その後、相続人は相続したマンションを売却しようと思い、私が査定依頼をうけた・・

室内にあった卒業証書や写真のアルバム、その他を見ながら、依頼人である子供達の話を思い出し、そのような人生の流れを知ることができました。・・私はそんな時、人生の難しさを感じます。

一般的に、好きな人と結婚して子宝に恵まれた生活は幸せといえますが、それは永遠には続きません。好きな相手と結婚しても死ぬまで好きとは限りません。パパママ大好き!という子供達も・・

いつしか私が独居老人となる日が来たら、この物件を思い出すのかな。年老いた自分が一人孤独に過ごす日々に耐えられるだろうか?・・査定中、リビングドアを見ながら、そんなことを思いました。

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