ブログ版/不動産業界の歩き方
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排気筒
不動産売買の仲介をしていればクレームは避けられませんが、ある程度の経験と注意力があれば、かなり減らす事が可能です。トラブルの多くは説明義務であり、抵触する法令も限られます。

・・でも完全シャットアウトは無理です。怪談『耳無し芳一』の芳一は、身体に般若心経を写経した際、耳だけ書き忘れて怨霊に耳をもぎ取られましたが、トラブルの度にこの怪談を思い出します。

昔ですが、最初から悪い予感がした取引がありました。・・顧客は細かい性格で、新築を買ってもアレコレと問題が起こるタイプなのに、価格的な魅力を優先して築浅の中古物件を購入しました。

宅建業法や建築基準法、都市計画法、その他の関連する法令に関して完璧に説明するよう努力はしましたが、なんとなく嫌な予感が残りました。何かが足りないような・・なんか抜けているような・・

後日、いわゆる性格が起因すると思われるクレームが数回ありましたが難なく解決しました。しかし、最後に少し難しい問題が発覚しました。ガス機器の排気筒が建物の外に出ていたのですが・・

前所有者がその位置にカンタンな屋根を作り、自転車置き場にしていたのです。そして、その状態のまま現況有姿で契約して引渡しをしたのですが、ある日、買主宅にガス工事業者が訪れて・・

『法令違反です』と言われ速攻で電話着ました。法令違反って・・『ガス工作物の技術上の基準を定める省令』 とか、それらに関連する省令かもしれませんが・・施行業者に適用する規則では?

とりあえず排気口を上まで延ばすとか、自転車置き場の屋根を撤去すれば解決する話でしたが、費用はどうすんの?・・って話で少しこじれました。・・結果的には買主負担で工事しましたけどね。

ガス機器に関しては最悪の場合、一酸化炭素中毒の可能性もあり軽視できませんが、仲介業者がどこまで説明義務を負うのか?という事ですよね。では、ガス管に穴が空いていて中毒死したら?

あるいは、電気の室内配線が劣化していて、触って感電死したら?・・井戸水を飲んで・・なんて考えちゃいますね。現在はともかく、近未来には、それらも説明義務の範囲内となる気がします。

いわゆるホームインスペクション(住宅診断)てやつです。消費者が安心できる取引を目指し・・と言い、得する団体や企業が推進していくことでしょう。それらを監督する天下り団体も設立かな。

米国の不動産契約書類は辞書の厚さだと聞いたことがありますが、日本の場合は、契約書・重要事項説明書・補足資料・付帯設備表・現況確認書・引渡し完了書・・全部足しても1cm以下です。

将来的には数センチになるのかな。そうなったら弁護士の仕事ですね。少なくとも日本全国の爺さん婆さんが経営してる不動産屋は対応できないでしょう。今のレベルでも難しいのにね。ご用心。

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