ブログ版/不動産業界の歩き方
「不動産業界の歩き方」管理人によるブログ版の業界解説書。不動産仲介業の現状と動向を解説します。不動産業界への就職や転職を目指す方、新人の方、必見の不動産ブログ!

フルコミッションの不動産仲介営業職を募集!
ショートストーリー 薄暗い家
○あれはたしか今頃の季節でした。「家の査定をして欲しい」と電話があり、私は急いで訪問しました。玄関チャイムを押すと、しばらくして、中から、「開いてます」と声がしました。私がドアを開けると、赤ちゃんを抱いた奥様が立っていました。

「すみません。この子がぐずるもので・・どうぞ」といい、中へ通されました。。(薄暗い家だな・・)と思いながら、案内されるがまま応接間に入り、ソファに座ることを勧められたので、売却動機等の聞き取りから始める事にしました。家族構成を確認すると、夫、妻、子供1人の計3人で、現在の間取りでは狭いというの話でした。

「それでは、他のお部屋も確認させていただいてよろしいでしょうか?」と聞き、各部屋を拝見する流れになりました。「どうぞご自由にご覧ください。」というので、自由に見る事ができました。1階の1部屋、2階の2部屋・・計3部屋を拝見しましたが、どの部屋も・・

ゴミ部屋の雰囲気で、とても家族で暮らしているようには見えませんでした。気になったのは、1階の部屋に仏壇があり、中に成人男性の写真と赤ちゃんの写真があった事です。応接間に戻ると・・奥様は、ゆらゆらと揺れながら赤ちゃんに話しかけていました。

「本当に可愛くて・・可愛くて・・」と奥様はいいながら、私のほうへ近寄ってきました。赤ちゃんの顔を見ると・・人形でした。私が驚いた顔をした瞬間、奥様は、「アナタ、会社から帰ってたの?この子をお風呂に入れるから手伝って。」と言い出しました。

「あの、誰の事でしょうか?私は先ほどご挨拶した不動産会社の者ですが・・」というと、奥様は、「ごめんなさい、アナタじゃなくて、アナタの後ろにいる主人に言ったのよ。」と言いました。後ろを振り返ると・・誰もいませんでした。 
漬け物屋
○つい最近、売却を前提とした価格査定をした案件があったのですが・・競合した同業他社に・・負けました。(笑) ま、それは仕方が無い事なんですが、その同業他社の社名を聞いて・・(えっ!・・売主さん・・ご愁傷様・・)と思わずにはいられませんでした。

大手系仲介会社には、媒介件数にノルマがある会社もあるので、安易に媒介を受けるケースが少なくないのですが、その会社も同様で、【いくらでもいいから取る!】方針なんです。相場を無視した希望価格でも、『とりあえず頑張ります!』みたいなかんじで、結果的に媒介更新を繰り返す事になり・・長い物件だと、3年ものとか、5年ものがゴロゴロあるんですよ。

塩漬け・・ってやつです。だから私はその会社を【漬け物屋さん】と思っています。(笑) だけど・・売主さんにとっては不利益があると思うんですよね。希望だけ持たされてスタートして・・いつの日か、高くは売れないという現実を受け入れる事ができる日まで、3年でも5年でも、ズルズル引っ張られて・・諦めた頃に、『下げますか?』と言われるのです。

ま、その間、3ヵ月ごとの更新手続きをしているわけですから、更新のタイミングで他社に切り替えられるケースもあると思いますが・・10件の塩漬け物件の中で1件でも決まれば儲けもの・・というスタンスなら、べつに問題ないのかな。『お金に困って売るわけではない!急いでもいない!』って余裕を見せる売主は、長期化する可能性が高いです。

少子高齢化と人口減少・・家余りで空部屋・空家の増加・・そんな最中・・年月が経てば経つほど不動産価格は下がると思いますが、他社に任せたのなら余計な事は言いません。それに・・『とにかく高く売りたい!高い査定の会社に任せる』・・というタイプには、何を言っても無駄なんですよ。その無駄な労力はコチラのリスクです。(笑)

昔、バブル崩壊の頃・・1億円で売り出していた物件で、9000万円の買い付けを断り・・その後も売れず、値下げして8000万円にした時に7000万円の買い付けを断り・・それを繰り返して、最終的に3000万円くらいで成約したケースがあります。高く売りたい気持ちが裏目にでた例です。(笑) ま、ご用心。

○さて、月末なので・・解体予定の建物内にある・・所有権放棄で廃棄予定の残置物を募集中!欲しい物だけで恐縮ですが無料で引き取ります。(関東限定)

残置物はありませんか?

AD
○不動産賃貸の客付業者に貸主側が広告料を払う・・って、どうにかならないものかと思います。いわゆるADの事です。業法では手数料の上限がありますが、名目上は【広告料】として払うので、セーフ・・ってかんじで正々堂々と宣伝するケースもあります。

ま、空室が埋まらず、このままでは破産・・ってオーナーさんもいると思います。どうにかして空室を埋めなければならない・・ライバル物件との差別化や、不動産業者に優遇してもらうための武器・・必要かもしれません。

空室で悩む貸主から相談を受けた時・・「他社さんの物件は、広告料という名目で、オーナーさん側から客付け業者さんへ、賃料の数か月分を払う条件なんですよ。勝てませんよね。」・・って話すしかないのが現状です。

『みんなが広告料名目で報酬を払っているから、アナタも同じ位、お金を払わないと、空室が埋まりませんよ。』・・って言うのも辛いし、法的に問題もあるし・・でも、現状がそうであれば、追随しないと成約が困難なわけで・・困ったもんですよ。

手数料は自由化したほうが良いと思います。真面目な貸主や物元業者がバカをみる現状では不平等だからです。手数料を自由化して、誰が誰にいくら払おうが自由・・って状況にすれば、自由競争なので、少なくとも不平等ではなくなります。

不動産売買の仲介においても・・地方の数百万円の土地やマンションがゴロゴロある地域では、法定手数料じゃ割に合いません。不動産価格の下落にともない手数料は下がり、損害賠償責任は上限なしで、説明義務や法的な責任は重くなるばかり・・廃業が増えるのは当然の流れです。

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