ブログ版/不動産業界の歩き方
「不動産業界の歩き方」管理人によるブログ版の業界解説書。不動産仲介業の現状と動向を解説します。不動産業界への就職や転職を目指す方、新人の方、必見の不動産ブログ!

フルコミッションの不動産仲介営業職を募集!
擁壁
○久々に崖の物件を見ました。売り出し中の物件ではなく、依頼人(購入希望者)から指定された土地を地上げする案件です。・・で、現地は、道路に接する側は道路と同じ高さで、奥に向かって低くなっている地形・・

低いほうから見ると・・2Mくらいの古い間知石があり、その上で、ちょっと後退してブロック10段・・そこから少し後退した位置で、建物の基礎と兼用のブロック10段・・そのブロック10段は、道路側の高さから見ると、地下1階のイメージ。・・その上に2階建ての住宅があります。大雑把の憶測で、間知石(2M)+ブロック10段(2M)+ブロック10段(2M)・・6Mかな。

違法建築で既存不適格で、現状の擁壁では再建築不可・・ってかんじです。ま、許認可を得た「擁壁工事」をすれば再建築は可能です。ただし・・許認可を得た擁壁とは・・安全確実なすばらしい擁壁で・・構造も太さも材質も制限(規定)があります。それをすれば良いわけですが・・

高額な費用になります。高さや面積により違いますが、500万円とか・・1000万円を超える場合もありえます。・・で、物件周辺で、問題のない土地の価格相場が30坪で500万円程度なのに・・「擁壁工事で1000万円かかります。」って物件・・買う人はいませんよね。だから、土地の安い地域では、擁壁のやり直しが必要な物件は値段がつきません。

・・で、そのような物件の場合、重説や契約書には、「現状の擁壁は不適格擁壁です。再建築の際は擁壁工事をやり直す必要があります。」 「擁壁工事には高額の費用がかかります。」 「現在の安全基準を満たしておりません。」等・・書く事がたくさんあります。

今日・・そんな現地を眺めながら・・(こりゃ、契約となると・・重説や特約条項に苦労するな・・)と思いましたよ。
宅建物語
○ずいぶん前になりますが、ある不動産会社にいた2人の営業マンの話です。その2人は、見た目の印象も過去の経歴も、何もかも対照的でした。ま、カンタンにいえば、ワルとエリート・・本人から聞いた話により詳細を説明すると・・

T氏・・成績優秀で、一流大学卒。上場会社に就職後、何かの間違いで退職後、不動産会社に迷い込んだ者。品もあり、知性もあり、アタマもいい。育ちもいい。顔もいい。

A氏・・基本的にワル・・育ちも悪く、ヤバい不動産会社に長くいた経緯もあり、道徳観や倫理観、品性に欠ける。裏社会に詳しい。犯歴は不明。粗暴な雰囲気。

・・で、ある日のこと、2人は、こんな会話をしていました。

先輩 「宅建の試験に落ちたくらいで、そんなに落ち込むなよ。」
後輩 「・・ショックです。先輩も、みんなも宅建もっているのに。」

先輩 「ま、勉強は得意・不得意もあるし、仕事の能力は別だよ。」
後輩 「・・なんと言っていいか・・本当に悔しいです。」

先輩 「去年も落ちたし、オマエには無理。諦めたほうがいいよ。」
後輩 「・・屈辱です。・・来年は必ず受かります。」

先輩 「べつに勉強ができない事を恥じる必要はないんだよ。」
後輩 「・・・・。」

・・こんな会話でした。何処の不動産会社でも、宅建の試験が終わると、喜んだり、落ち込んだり・・大騒ぎです。いずれにしても、努力した者が受かり、努力できなかった者が落ちます。・・で、努力不足で不合格だった後輩は・・T氏です。(翌年は受かりました。)
正直に思う話
○テレビを見る暇が無くて、録画していたドラマ『家売る・・』を、今頃、やっと見ました。最終回でしたね。ま、なんだかんだいって全話を見ました。

不動産仲介営業の仕事については、何ひとつ参考にならない内容で、現実とかけ離れていた事は残念でした。素人の中学生が、「不動産会社って、こんなかんじかな?」って想像だけで制作しても、もっとマトモな描写になるでしょう。

主役の演技は、ある意味、ドラマ史上に残るであろう演技力だったと思います。あれほどまでのセリフの棒読みは、聞いたことがありません。そのような意味においては新鮮でした。

でも、楽しめましたよ。業種については完全に除外して、職場の仲間とか社内のやりとりとか・・社内のシーンが一番楽しめました。やっぱり、職場(同じフロア・空間)に7~8人いると賑やかだし、楽しい面もある・・という事を思い出せました。

小さい会社の2人~3人しかいない職場って、刺激もないし、寂しさがあります。仕事って、それなりに長い時間でしょ? 営業職の場合、人生の大半を仕事で消費するわけですから、職場環境って、けっこう重要です。

少人数の会社で稼ぐこともできるし、フリーランスで1人で稼ぐこともできる・・としても、それはお金だけの事です。仕事や職業って、お金以外にも、大切なことはありますよ。やりがいとか、意義とか、仲間とか、情報とか、いろいろ。

ある程度の年齢になり、過去を振り返った時・・楽しかったこと・・辛かったこと・・嬉しかったこと・・悲しかったこと・・の思い出の全てに自分以外の登場人物がいるわけで、仲が良くても悪くても、職場の仲間はいたほうがいいです。
ショートストーリー 「パラレルワールド」
○不動産仲介営業マンの彼は、3カ月前までトップセールスだったが、最近は個人業績がまったく上がらず厳しい状況だ。彼は公園のベンチで遠くを眺めながら、「こっちに来て3カ月か・・」とつぶやき、頭を整理する意味で3カ月前の事を思い出してみた。

3カ月前・・彼は、ある空家の価格査定へ行った時に、現場で急に立ち眩みがして、一瞬だけ意識を失いかけた。・・で、すぐ意識は回復したので、さほど気にせず査定を終わらせて、帰社するため駅へ向かった。それから・・いろんな事が、いろいろ違っている事に気がついた。

たとえば・・会社の手前にあるコンビニが今朝とは別のフランチャイズに変わっていた・・しかも見たことがない看板・・帰社した時に、「お疲れ様です。」と声をかけてくれた事務員に見覚えがない・・「え、人事異動?」・・と思いつつ、自分の席に座ると・・

そこは他の営業マンの席で、「ちょっと!どいてよ。」と言われた。自分の席は斜め前だと知らされた(以前からとの事)・・自分の席(と言われた席)に移動して、デスクの引き出しの中を見ると・・確かに自分の席だが、違和感がある・・

心の中でパニックとなり、体調不良を理由に帰宅する事に・・しかし、彼は帰宅できなかった。自宅の前に到着したと思ったら・・自宅(マンション)が存在しなかったから。・・彼はケイタイで「妻」と登録された番号に電話すると・・

「アナタ?何?今、仕事中だから後で電話して。」と言われて切られた。専業主婦なのに・・。彼は駅へ戻り、駅のベンチで財布の中の免許証をみたところ・・住所は反対方向で、末尾が703・・どうやらマンションの7階らしいが、いずれにしても、ありえない。

「ありえない・・ありえない・・」を100回くらいつぶやき、その晩はカプセルホテルに泊まった。翌朝に起きて、「全て夢だった」と思いたかったが、夢ではなく、微妙に違う状況が今日現在まで続いている。今は現状に合わせて無難に行動している。

彼の今の悩みは仕事・・彼の記憶では・・レインズは違う呼称だったし・・木造建物の新築物件には特別税がかかった。(自然環境保護特別税)・・それに宅建の資格は売買と賃貸が別々だった・・でも現状は違う。不動産関係の法律もいろいろ違っていて、知識を修正する必要がある。

顧客とは世間話ができない。趣味、政治、スポーツ・・なにげない会話でも、ズレがあれば、アタマがおかしいと思われるから。・・で、世間話もできない無口な営業マンとなり、個人業績も上がらない・・それが今の状況。

彼は脳の検査を受けたが異常はなく、記憶も失ってはいないので生い立ちから最近の事はすべて覚えている。いろいろ考えた末の結論は・・パラレルワールド・・何かがきっかけで時空?にズレが生じて、平行して存在すると言われる別世界に迷い込んでしまったのかもしれない・・そう考えると全てが納得できた。

(・・もしも、江戸時代の人に、ケイタイやネットの説明をしても笑われるだけだろう・・それと同じで、平行世界の話など誰にもできない・・もし解明されたとしても100年は先だ・・このまま黙って、こっちの世界で生きていくしかないのか・・)・・そう思ったところで、公園のベンチから立ち上がり、会社に向かった。(終)

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