ブログ版/不動産業界の歩き方
「不動産業界の歩き方」管理人によるブログ版の業界解説書。不動産仲介業の現状と動向を解説します。不動産業界への就職や転職を目指す方、新人の方、必見の不動産ブログ!

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弱者
我々不動産仲介の営業にとって、一番「避けたい人達」は心に問題をかかえている人達です。とてもデリケートな問題ですので言葉を選んで、超遠回りな表現になります。

比較的に一般的である「物忘れ」も度が過ぎると怖いです。以前、同僚が高齢者にマンションを売る契約をしたのですが、決済の連絡をしたところ「うちは結構です。要りません」と言われてビックリ!契約した事さえ覚えていないのです。そういう人に違約金や損害賠償の話をしても意味はありません。業者の責任が問われるだけです。

物件の近隣に超個性的で非道徳的行動をする人がいる場合も危険です。業者としての説明責任がありますので、心理的瑕疵責任を回避するため説明義務が生じますが、言葉(表現)を間違うと人権問題に発展します。現実よりソフトに説明すれば、後々に訴えられる可能性がありますし、「大げさ」に説明すれば、それも万が一の時に問題です。よほど自信が無い限り、そのような取引は裸足で逃げたほうが賢明です。

以前、マスコミが騒いでいた「騒音おばさん」の件はテレビ等で全国的に話題になったから事態が進展しただけです。似たような事は日本全国に数え切れない位、毎日おきている事なのです。そのほとんどが解決できないと思います。

私は「不動産の事は、まったくの素人なので何も分りません」と言うセリフを強調する顧客とは取引しません。そのセリフを何回も言うという事は「私は弱者ですよ!何かあった時に素人だから騙されたと叫びます」と言っているようなもの。弱者をアピールする顧客は、本当は法律に詳しい人だったりするのです。そして都合の悪い事は全て「聞いてない」、「騙された」等と言って弱者の立場を主張します。

最近は、説明責任の項目が増えています。何か起きれば「説明責任」が問われます。この流れが発展すると、未来では「宅地建物取引業者」が弱者です。重要事項説明が100ページになり、説明に10時間かかる日がくるかも知れません。そんな日が来たら私は引退します。

それでは、また明日。

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