ブログ版/不動産業界の歩き方
「不動産業界の歩き方」管理人によるブログ版の業界解説書。不動産仲介業の現状と動向を解説します。不動産業界への就職や転職を目指す方、新人の方、必見の不動産ブログ!

フルコミッションの不動産仲介営業職を募集!
間に合わなかった話
○不動産取引には人間ドラマがあります。そのドラマの一つをお話したいと思いますが、不動産屋の視点で書くとつまらないので、【契約当事者の身内】の視点(立場)でお話しますよ。もちろん物語は推測であり、本当の気持ちは本人しかわかりませんけどね。

妹(60歳)は悩んでしました。兄(63歳)が癌になり、入院中・・担当医からは、『覚悟はしておいてください。』と言われたのです。兄も昔は妻子がいましたが、現在は離婚して子供(娘)とも疎遠なため、赤の他人同然です。身内で兄の面倒をみるのは妹だけです。

妹はふと思いました。(このまま兄が他界したら、兄の家は法的な相続人の娘が相続する事になる・・兄の面倒は私が見ているのに・・数十年も会っていない兄の娘が相続するのは納得できない・・財産は妹の私がもらうべきだ・・)その思いを兄に告げると、兄は、『俺はもう長くないから、俺が生きているうちに家を売るよ。』と言いました。

妹は早速、兄の代理で兄の家を売却するために不動産屋へ行きました。すぐに買主が見つかりましたが、売主本人が癌で、いつ死ぬかわからない状態なので、契約と決済を同時に行なう方法で取引する事となりました。妹は、兄の家の中の家財道具を全て処分して、いつでも物件の引渡しができる状態にして契約日を待ちましたが・・

兄の容態は急変・・契約前に兄が亡くなったのです。葬儀には兄の娘もきたので、兄の娘に簡単な説明をして、兄の家の商談を引き継ぎました。兄の娘は思いました。(父は自分の死を予期して、私のためにいろいろ準備してくれていたんだ・・家の中も全部キレイにして・・不動産屋も手配して・・買主まで待機させて・・)ってね。(笑)


兄が妹に相続させる内容の遺言書でも残しておけば、妹さんも配分を確保できた話ですが、生きているうちにどうにかしようとしたものだから、予備策は講じなかったわけです。・・これは、【間に合わなかった話】ですが、【間に合った話】もあります。いずれにしても死期の予想は難しく、余命宣告されてからの取引は運が左右します。ご用心。

大手企業の求人に直接応募するならDODA
copyright © 2005 ブログ版/不動産業界の歩き方 all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.