ブログ版/不動産業界の歩き方
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ショートストーリー 薄暗い家
○あれはたしか今頃の季節でした。「家の査定をして欲しい」と電話があり、私は急いで訪問しました。玄関チャイムを押すと、しばらくして、中から、「開いてます」と声がしました。私がドアを開けると、赤ちゃんを抱いた奥様が立っていました。

「すみません。この子がぐずるもので・・どうぞ」といい、中へ通されました。。(薄暗い家だな・・)と思いながら、案内されるがまま応接間に入り、ソファに座ることを勧められたので、売却動機等の聞き取りから始める事にしました。家族構成を確認すると、夫、妻、子供1人の計3人で、現在の間取りでは狭いというの話でした。

「それでは、他のお部屋も確認させていただいてよろしいでしょうか?」と聞き、各部屋を拝見する流れになりました。「どうぞご自由にご覧ください。」というので、自由に見る事ができました。1階の1部屋、2階の2部屋・・計3部屋を拝見しましたが、どの部屋も・・

ゴミ部屋の雰囲気で、とても家族で暮らしているようには見えませんでした。気になったのは、1階の部屋に仏壇があり、中に成人男性の写真と赤ちゃんの写真があった事です。応接間に戻ると・・奥様は、ゆらゆらと揺れながら赤ちゃんに話しかけていました。

「本当に可愛くて・・可愛くて・・」と奥様はいいながら、私のほうへ近寄ってきました。赤ちゃんの顔を見ると・・人形でした。私が驚いた顔をした瞬間、奥様は、「アナタ、会社から帰ってたの?この子をお風呂に入れるから手伝って。」と言い出しました。

「あの、誰の事でしょうか?私は先ほどご挨拶した不動産会社の者ですが・・」というと、奥様は、「ごめんなさい、アナタじゃなくて、アナタの後ろにいる主人に言ったのよ。」と言いました。後ろを振り返ると・・誰もいませんでした。 

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