ブログ版/不動産業界の歩き方
「不動産業界の歩き方」管理人によるブログ版の業界解説書。不動産仲介業の現状と動向を解説します。不動産業界への就職や転職を目指す方、新人の方、必見の不動産ブログ!

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本当の理由
○物元業者による囲い込みを批判する記事は多いですが、所詮は、業界の外から「目立つ問題点」だけを誇張した「はじめに結論ありき」の記事ですね。囲い込みの行為と、囲い込む業者を「悪」と決め付けて、それらの理由を後で述べる・・ま、そんなかんじかな。

私も囲い込みが良い事とは思っていませんが、「両手狙い」だけが目的で、「囲い込み」が行われているような誤解をされている人も多いと思いますので、今回は、「囲い込みの理由」という話題で書いてみます。

○不動産業界とは違う別の業界で・・たとえば、貿易でもいいし、卸しでも、販売でもいいですが・・取引先は選びますよね?安全な取引先もあれば、危険な取引先もあるわけで、それを選別する自由はあるのでは?それって普通だし、常識では?

不動産仲介においては・・不動産業者は、レインズ等に登録した物件情報を自由に閲覧して、その物件の有無を確認のうえ、客付けする事が可能です。たとえば・・無責任でイイカゲンな業者も・・ヤクザみたいな業者も・・詐欺師みたいな業者も・・宅建業者であれば、自由に仲介できるシステムです。

それらの危険な業者に対しても、物件確認で断れば、「囲い込み」となります。物元業者は、仲介で成約する事だけを引き受けたわけではありません。「安全」「確実」「成約」です。しかし、「何処の業者さんでも自由に紹介してください!」というスタンスで顧客(取引)の安全性は確保できるでしょうか?

高額の取引で、共同仲介には共同の責任が生じますが、片方には責任をとる資力もないし、知識もない、何かあれば開き直る・・そんな業者と共同仲介をすれば、責任が取れるほうの業者だけが責任を押し付けられる結果となります。

現実的には、顧客は責任追及をする際、大きな業者が相手の場合と、小さな業者が相手の場合では、スタンスが違います。大きな会社が相手の場合は、強い姿勢で追求しますが、小さい会社に対しては、「言っても無駄」 「無いものは払えない」・・という現実を受け入れて諦めますよ。共同仲介で平等な手数料でも、仲介の責任能力は不平等なわけです。

○「物件確認」について具体例を書くと・・物件確認の電話があった・・態度が横柄・・粗暴な印象・・でも、物件を紹介しなければならいのか?・・どんな業者でも速い者勝ちで客付けを許していいのか?・・その結果、大きなトラブルになった場合、誰が責任を取ることになるのか?

たとえば、全ての大手系仲介会社が、「どんな業者にも、物件情報を公開して、自由に、速い者勝ちで客付けを許可する」・・というスタンスになったら、トラブルの件数は現在の5倍以上になると私は思います。各営業マンがそれぞれ数件の訴訟/裁判を抱え込む事態になりますよ。(笑)

物件確認では紹介して、話が具体的になったら断れば良いのでは?・・というキレイゴトで反論されるかもしれませんが、話が具体的になってから、「御社との取引は何がなんでもお断りしたい!」なんて言えば大問題になります。

では・・売主さんに、「お任せいただいた物件の件ですが、法的な義務でレインズに登録したところ、イイカゲンで粗暴で怖そうな業者から物件確認があり、断るわけにもいかず紹介したところ、買付けが入りまして・・今さら断れない状況です。」・・て言えますか?(笑) そんな状況を回避するための最善策は・・「お話が入ってます。」と断るしかないのが現実です。

○ルポライターだのコラムニストだの評論家だの・・いろんな人が、物事の上っ面だけ見て、「結論ありき」の記事を書く今日この頃ですが、法令順守が取引の安全性を脅かすケースや、法令順守により依頼人の被害を大きくするケースもある・・そんな現実を知ってほしいものです。

「囲い込み」で両手狙い?・・広告宣伝等の経費と労力と時間をかけて両方から手数料をもらうより、経費を使わずさっさと片手で決めたほうが確実ですよ。しかし、いろんなリスクもあるので、物元が単独で両手仲介をする・・それが最も安全で確実・・って事もありえるのです。(終)

追伸・・大手系仲介会社の気持ちを代弁したので・・大手系仲介営業マンの皆様・・残置物がでたら宜しくね。(笑) 
残置物はありませんか?


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